京都には数多くのお寺があり、有名な塔がいくつも存在しています。では、京都に存在する一番高い塔はどの塔でしょうか。正解は、東寺(教王護国寺)の五重塔。高さは約57メートルで、現存する日本の木造建築物としては最高の高さです。
京都にはほかにも清水寺三重塔や八坂の塔(法観寺五重塔)、仁和寺五重塔など、多くの人に知られている名塔がたくさんありますが、全国的に見ても木造の塔の層数は三重塔・五重塔がほとんどです。
ところが、かつて京の町に高さ約81メートルの9層の木造の塔がそびえ立っていたことをご存知でしょうか。それこそ法勝寺(ほっしょうじ)の八角九重塔なのです。
今回は、この塔のCG復元に挑戦した、京都大学大学院の冨島義幸さんをナビゲーターに、この幻の塔のロマンを紐解いてもらいましょう。
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