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京の発明 ニチコン株式会社

ニチコン株式会社 省スペース型電気自動車用急速充電器

日本は低炭素社会実現のため、世界に先駆けて電気自動車(EV)開発およびEVの充電インフラ整備を推進してきました。
EVで遠くに移動するためには、移動先や移動の途中でEVへ充電する必要があります。現在市販されているEVは充電器を搭載しており、専用コンセントとEVの車載充電器を接続することで、自宅だけでなく移動先でも充電が可能です。しかし、車載充電器による充電(普通充電)では、EVをフル充電するには何時間もかかるので、夜間などEVを長時間使用しない間に充電する場合に適しています。そこで、移動先や移動の途中で短時間にEVを充電するために、急速充電器の整備が進められています。

2009年7月に三菱自動車工業株式会社様がEV「i-MiEV」を発売されましたが、ニチコンは「i-MiEV」に搭載されている充電器の開発を担当しました。また、2010年12月に日産自動車株式会社様が発売したEV「LEAF」にもニチコンは車載充電器を供給しました。この車載充電器の開発で培った技術を応用し、当社従来品の約1/2の設置面積と約1/3の質量を実現した、世界最小サイズの省スペース型急速充電器(2011年発表当時。ニチコン調べ)を開発しました。開発した省スペース型急速充電器は、車載充電器をユニット化するとともに複数の充電ユニットで構成され、各充電ユニットを制御するニチコン独自の特許技術で実現しました。従来の制御方法では、複数の充電ユニットを制御するために処理能力が高い高価な制御ユニットが必要でしたが、充電ユニットのデータ送信方法を工夫することで、高価な制御ユニットを使用することなく、各充電ユニットに対する制御が可能となりました。これにより、ユニット化した車載充電器を複数台組み込み、急速充電器の小型化を図ることができました。
ニチコンは、インフラとしての急速充電器と車載充電器の両方を開発・量産することで、EVの普及に貢献しています。

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