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京の発明 オムロン株式会社

オムロン株式会社 自動検札装置

高度経済成長の中、鉄道の大量輸送、近代化によって、発券や改札業務の省力化が求められるようになった。乗車券の券売機は、食券販売機などで培った技術によって昭和40年(1965)に実現したが、昭和38年(1963)に着手した改札業務の自動化は、手探り状態であった。
駅に立ってラッシュ時にリサーチすると、スムーズに改札するためには。1分間に60〜80人が改札口を通過できなければならないことがわかった。0.75秒〜0.8秒に1人である。そのためには人の流れを止めない、立ち止まらせないのが前提条件であった。
この難問を解決するために考えたされたのが次の技術コンセプトである。

①手前で乗車券を入れて先に出す ②ノーマルオープン ③乗車券プール
客を歩かせるためである。 ゲートは通常時開いている。客は基本的に正しい乗車券を持っているいう考え方である。 先の客が通過中にも次の客の乗車券を受け入れて機内にプールする。検札機を通過する人の動きに合わせて乗車券を排出するという考え方である。

これらを実現するために、蓄積されたセンシング技術のほかに、乗車券を投入口から排出口へ運ぶベルトや、紙ベースの磁気式乗車券など、当時はまだあまりなかった他社との共同開発も行われた。
昭和42年(1967)、阪急電鉄北千里駅に設置された自動改札装置は、1980年代には近畿地方の大手私鉄・地下鉄のほとんどが導入。それに伴い、オムロンのセンシング技術も飛躍的に高まった。

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